お部屋に本棚を置いているという方は多いかと思いますが、気付いたら本や雑誌でいっぱいになっていたということはありませんか。
本棚はついつい限界まで収納してしまいがち。
できるだけオシャレに見せたいと思っても、理想的な本棚にするのはなかなか難しいですよね。
そこで今回は、インテリアショップのスタッフに聞いた“見せる本棚を作るポイント”をご紹介いたします。
すぐに実践できるポイントばかりなので、ぜひご参考にしてみてください。
1.詰め込みすぎず、ゆとりを
本棚に本を収納する際、端から順にどんどん収納していくという方が多いのではないでしょうか。
本や雑誌は暮らしの中で増えていくので、気付いたらぎっしりと詰まった本棚になっているということも…。
しかし、詰め込みすぎは雑然とした印象を与える原因になってしまいます。
そのため、まずはゆとりをもって並べることを心がけてみましょう。

RAPT(ラプト)『シェルフ4段』W90×D36×H156.5cm 213,400円(税込)〜
〈ポイント1〉
意識的に背面を見せる、ゆとりのある配置に

抜け感を見せることが大切
こちらのRAPT(ラプト)『シェルフ4段』はバックパネルがないオープンシェルフタイプなので、壁際に置けば背後の壁紙が見え、パーテーション代わりにお部屋の中央に置けば、シェルフ越しにお部屋の奥の空間を見ることができます。
モノを詰め込みすぎてしまうと、背面がほとんど見えなくなり圧迫感が出てしまうため、背面を見せることを意識した配置にしましょう。
これは、バックパネルがある本棚の場合でも、あえて見せることで、ゆとりのある雰囲気になります。
〈ポイント2〉
本を横向きに置いて変化を

横向きに重ねて置くだけでもオシャレ
本棚というと、きっちりと本を立てて収納するイメージが強いかもしれません。
しかし、ゆとりのある配置にすると、読みかけの本などを横向きにして重ねるように置いてもオシャレ。
さらに、本棚の近くに一人掛けの椅子を置いて本を読めるスペースを作ると、本棚そのものがパーソナルな空間になりますよ。
本棚を単なる収納場所と考えず、自分だけの特別な場所としてとらえると、写真立てや絵など飾りたいものがまた変わってくるかもしれませんね。

丸みがある柔らかなフォルム
こちらのRAPT『シェルフ4段』は、丁寧に削り出して丸みのあるフォルムになっていたり、木材をシート状に薄くスライスした突板と無垢材を組み合わせる繊細な技術で作られていたりと本棚そのものが見せるデザインになっているのも魅力的です。
また、棚板は頑丈なハニカム構造になっているため、耐荷重もしっかりあります。
本を並べるのはもちろん、少し重めの花器などを乗せても安心ですよ。

カーブ部分は突板と無垢材の組み合わせ
見せたいデザインの本棚を選ぶと、本棚が隠れないよう自然と収納する本が整理できるかもしれませんよ。
なるべく収納する本を減らしたいけれど、どうしても増えてしまう…という方は、見せるデザインの本棚を選んでみるのはいかがでしょうか。
TAKUMI DESIGN ㈱シラカワ福岡ショールーム/BiVi福岡_4F/TEL:092-718-3877
2.視線の流れを意識した配置に
先ほどのポイントで、ゆとりのある配置にすることが大切だとお伝えしましたが、本やオブジェなどをただ置いているだけでは殺風景になってしまいます。
そのため、本をはじめオブジェなどモノを配置する時は、視線の流れを意識することが大事です。
その置き方を実践したのがこちら。

SPICE(スパイス)『スライドシェルフH』W60-90×D30×H161.5cm 154,000円(税込)
〈ポイント3〉
ななめにモノを配置することで視線を誘導

高さのあるオブジェを交互に配置
高さがある本やオブジェなどを左右交互に配置することで、自然と目線がななめに誘導され、バランスの良い配置に見えます。
本で高さが出せない時は、オブジェを積極的に取り入れて高さを出すのがポイント。
今ある本棚の中のモノを並べ替えるだけで、すぐに実践できますよ。
〈ポイント4〉
三角形を意識して配置すると安定感が出せる

上部は軽く、下部は重く
また、ななめに配置する他に実践したいのが、三角形を意識した配置です。
例えば、テレビボードなどで考えると、上に乗せるテレビの幅の方が、下にあるテレビボードの幅よりも小さい場合が多いですよね。
このように、本棚で収納するモノでも三角形を作るように意識して配置しましょう。
上段は中央に背が高いオブジェを置き、下段にいくにつれて端の方にモノを置いて、なんとなく三角形を形づくればOKです。
その際、中段のモノまでキレイに三角形のラインをなぞる必要はなく、全体で見た時に三角形があるだけで十分です。

スライドだけで形を自由自在に
今回ご紹介したSPICE『スライドシェルフH』は、背板は真ん中で二つにわかれていて、棚板はスライドすることで本棚の幅を変えることができる、ユニークなインテリアです。
さらに、横方向だけではなく直角にも動かせるので、お部屋のコーナーにぴったりと収まります。

コーナーに合う形にも!
本棚に置くモノは、本棚の幅の広さや形状に合わせて配置することが大切です。
視線の流れや三角形を意識して、ぜひおうちの本棚でも安定感がある配置を実践してみてください。
KaILE/BiVi福岡_1F・2F/TEL:092-736-0262
3.“見せる”と“収納”の上手な組み合わせ
ここまでのポイントで、ゆとりや視線の流れを意識した配置が大事だとはわかったものの、「我が家は本が多すぎてできない…」と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな方にぜひ取り入れて欲しいのが、“見せる”と“収納”を組み合わせた本棚。

『copenhagen』
※サイズ・金額は組み合わせるモジュールによって異なります。
〈ポイント5〉
本棚の中の色味を合わせる

あえて逆向きに置く
本棚に置くモノの色味が増えると、雑然とした印象を与えてしまいます。
落ち着いた雰囲気のオシャレな本棚にしたい時は、本棚の中にある本やオブジェの色味を合わせると良いでしょう。
しかし、本の背表紙の色はモノによってさまざまで、なかにはカラフルなものもあるでしょう。
そんな時は、ブックカバーをかけて色味を統一したり、もともとかかっているカバーを外したりして色味の調整をすると良いでしょう。
また、白系で合わせたい時は、本の背を奥に向けて、白いページ側を見せるのもテクニックのひとつです。
収納する向きを変えるだけでも、かなり印象が変わりますよ。
〈ポイント6〉
見せたくないものは引き出しに収納

引き出しの中に収納
色味に統一感がないモノやゆとりある配置にするにはちょっとモノが多すぎるという時は、引き出しの中に隠してしまいましょう。
そのためには、引き出しなど隠せる収納部分がついた本棚がオススメ。
たくさんの本や雑誌を持っている方は、隠して収納できる収納力が高いものを選ぶと良いですね。
こちらの『copenhagen』は、ドロワーや扉などをご自身のお好みに合わせてカスタマイズできます。

白一色でほぼオープンにしたシェルフ

引き出しの数も用途に合わせて選べる
たくさんの本や雑誌を持っている場合は収納を多めに、本の数が少ない場合はオープンを多めになど、ご自身に合った形にカスタマイズできるのが嬉しいですね。
本棚は背を見せて収納するもの、と思い込みがちですが、逆向きに置いたり、隠す収納を上手に使ったりするのも見せる本棚にするポイントのひとつ。
ぜひご検討してみてくださいね。
BoConcept福岡/BiVi福岡_2F/TEL:092-736-7070
いかがでしたか?
ゆとりある配置や並べ方、収納の併用などで本棚の印象は大きく変わります。
お部屋の本棚がなかなかオシャレな本棚にできないという方は、ぜひ今回ご紹介したポイントを実践して、見せる本棚を作ってみてはいかがでしょうか。
今回取材したお店はこちら
TAKUMI DESIGN ㈱シラカワ福岡ショールーム/BiVi福岡_4F/TEL:092-718-3877
KaILE/BiVi福岡_1F・2F/TEL:092-736-0262
BoConcept福岡/BiVi福岡_2F/TEL:092-736-7070