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2021.09.10
ペルシャ絨毯のある暮らし
2021.09.10
ペルシャ絨毯のある暮らし


人と共に長く時を過ごし、奥深い世界観で魅了し続けるアンティークインテリア。
多くの人が愛してやまないアンティークの世界ですが、初めての方だと「アンティークインテリアをお部屋に取り入れたいが、何から始めていいのかわからない」「今持っているインテリアとのコーディネートが難しそう」と思われている方も多いのではないでしょうか?


そこで今回は、アンティークではおなじみの「ペルシャ絨毯」を中心に、アンティーク調のお部屋のコーディネート術をご紹介いたします。

1.モダンとアンティークをまとめる“ネオクラシック”


「ペルシャ絨毯」というと、クラシックなイメージが強く「コーディネートが難しそう」という印象をお持ちの方も多いかもしれません。
でも、実はペルシャ絨毯はモダンにもアンティークにも合うアイテムなんです。


例えば、モダンなソファとアンティーク調のチェストの下にペルシャ絨毯を敷くと…



ペルシャ絨毯『サルーク』 W160×D106cm 781,000円(税込)



このように、モダンとアンティークのテイストにペルシャ絨毯が上手く加わることで一体感が出て、“ネオクラシック”の雰囲気に!


ネオクラシックとは、モダンとアンティークの両方の良いところを取り入れたスタイルです。
全てアンティークで揃えると重い雰囲気になってしまうので、あえてモダンな要素も取り入れているところがポイントです。


「アンティーク調にしたいから」と全てのアイテムをアンティークインテリアにするのではなく、好きなアイテム同士を思い切って組み合わせてみてはいかがでしょうか?


特にモダンとアンティークをまとめたいときは、毛質が良く、赤が美しいサルークがオススメ。
デザインがクラシックすぎず、モダンなアイテムともよく合います。



鮮やかな模様が美しいサルーク



寝室のベッドの足元や玄関、お部屋の一角など、どこにでも使えるうえ、敷く場所やインテリアとの組み合わせによって雰囲気が変わるので、一枚あるだけで幅広い使い方ができますよ。




2.ペルシャ絨毯を選ぶ際は直感で“好きな柄”を


ペルシャ絨毯はイランで生産されていますが、その中でも5大産地と呼ばれるところのものや、赤が美しいサルークなどがあり、産地によって毛質やデザインの特徴が異なります。


しかし、選ぶときはあまり細かい産地は気にせず、絵画を選ぶようなイメージで、実際に見て触って、自分の感性に合う好きなものを直感的に選ぶのがオススメです。


例えば、絵画のような細かな模様と鮮やかな色が印象的なこちらの絨毯。



ペルシャ絨毯『ヤラメ』 W152×D102cm 562,000円(税込)



そのまま飾っても楽しめそうな美しい柄ですよね。


でも、ここまで色鮮やかで柄もハッキリしていると、床の色やお部屋の明るさと合うかどうか…と思われるかもしれません。


「柄は好きだけれど、今のお部屋には合わないかも…」


そう思って敬遠するのは、とってももったいないこと!
ペルシャ絨毯の場合、どのような絨毯を敷いても、不思議と違和感なくまとまるんです。



異なる色合いでも抜群の一体感!


お互いの色をより引き立てる組み合わせ



だからこそ、ペルシャ絨毯を選ぶときは他のアイテムとの相性よりも、「柄が好き」「色が好き」という直感的な「好き」で選んでみましょう。
その方が、長く愛用できることでしょう。


唯一気をつけた方が良いのは、サイズが大きすぎないかどうか。
サイズが小さい場合は、お部屋の一角に敷くなど活用できるのですが、大きすぎると端が余ってしまい印象がよくありません。
サイズだけは直感に頼らず、事前にお部屋をしっかり採寸しておきましょう。




3.インテリアとの組み合わせ方でも表情がガラリと変化


ペルシャ絨毯は、さまざまなインテリアと組み合わせられるうえ、組み合わせ方で表情がガラリと変わるのも魅力のひとつです。


例えば、ソファとチェストを組み合わせるとこのような印象に。



ペルシャ絨毯『イスファハン』 W166×D104cm 1,363,000円(税込)



同じペルシャ絨毯を敷いたまま、ソファをテーブルに変えると…



組み合わせで印象が変わる



まったく印象が違ってきますよね。
1枚の絨毯でいろいろなコーディネートが楽しめるので、絨毯はそのままで家具を入れ替えてお部屋の雰囲気を一新するという楽しみ方もできますよ。


ちなみに、ペルシャ絨毯には毛の流れがあり、光の当たり方によって明るく見えたり落ち着いて見えたりと見え方がまったく異なります。
絨毯を敷く向きを変えるだけで雰囲気を変えることができるので、ダークトーンで落ち着いた雰囲気をつくりたいときには、落ち着いて見える方向に敷くのがポイントです。


絨毯の上にインテリアを置く前に、絨毯の向きを変えたり、お部屋の明るさを変えたりするなど、どのように見えるか確認しながらコーディネートすると良いですよ。


他にも、土足でも100年も使用できるほど丈夫な素材という点もペルシャ絨毯の魅力のひとつ。



高密度な織りで耐久性抜群



その丈夫さは、ピアノなど重量のあるものを置いた場合でも凹みがすぐに元どおりになるほど。
模様替えで家具を載せ替えても、家具の凹みの跡が気になりません。


さらに、アンティーク家具と同じく、ウールのペルシャ絨毯は経年変化を楽しめるのが特徴です。
長く使っていくことでだんだんと味が出て、使えば使うほど毛艶が出てきます。


なかには、親子2代に渡って使い続けるという方もいるほど、1枚あると重宝するのがペルシャ絨毯の魅力なのです。


なんとなくお部屋のコーディネートが上手くいかない…、アンティークって難しく感じる…
という方は、ぜひこの機会にペルシャ絨毯を取り入れてみてはいかがでしょうか。



Art-house21/BiVi福岡_3F/TEL:092-713-4021





いかがでしたか?
敷居が高いと感じがちなアンティークインテリアやペルシャ絨毯ですが、実は思っていたよりも取り入れやすいものです。
お部屋のインテリアをガラリと変えるのは大変ですが、まずはペルシャ絨毯を取り入れて、少しずつアンティーク調のコーディネートに挑戦してみてはいかがでしょうか?




今回取材したお店はこちら

Art-house21/BiVi福岡_3F/TEL:092-713-4021

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